お風呂を快適に!浴室リフォームのポイント②
お風呂は段差と暖かさに注意する
お風呂には裸で入ります!当たり前のことのようですが、
浴室の床は水や石鹸で濡れて滑りやすくなっているため、
洋服を着ていれば何ともないことが、大事故につながることがあるのです。
リフォームの際には、床の段差は無くす、滑りにくい床材を選ぶ、
体勢を変える場所には手すりを取り付ける、割れても安全な強化ガラスや割れにくいシートを挟んだガラス、
アクリルパネルを使うなど、細部にわたって安全対策をすることが大切です。
狭い浴室では、水栓金具の取り付け位置にも注意が必要となります。
洗い場の側面や背中側の壁面に取り付けることで、身体をぶつけやすく大ケガをしてしまう可能性があります。
水栓金具は洗い場の正面に付け、凸凹の少ないデザインを選択しましょう。
お風呂場の床から浴槽の縁までの高さがあると、その分またぐ際に足を上げなければいけないため危険です。
そのため、浴槽の高さと深さを考えましょう。
特に、高齢者の方などは体力を消耗し、滑って転倒するリスクも高まり危険です。
浴槽は人が簡単にまたげる高さ、30~40cmにすると良いでしょう。
なお深さも膝上くらいを目安に設置することをおすすめします。
出入り口の段差にも注意が必要です!
通常、浴室は脱衣所よりも若干低く設置してあることが多いです。
これは、水を使うことが理由となっており、
脱衣所と浴室の床の高さがフラットであると、脱衣所の方まで床が濡れてしまう可能性が高いためです。
バリアフリーの視点で考えると、脱衣所と浴室との段差は2cm以下であることが望ましいとされています!
たかが2cmと思われるかもしれませんが、高齢の方はつまさきが上げづらくなっており、
些細な段差でも転倒してしまう可能性があるため注意が必要となります。
また浴室では、ヒートショック現象による死亡事故も起きているため注意が必要です。
ヒートショックとは、寒い洗面脱衣室や浴室から、いきなり熱いお湯につかることで、
脈拍や血圧の急激な変化を起こし、深刻な体調変化を起こしてしまうことを言います。
高齢者の場合は、死亡するケースもあるので、
洗面脱衣室や浴室内は冬でも暖かく保てるよう工夫をすることが大切です。
浴室暖房換気乾燥機の取り付けや、バスルームの床にお湯を少しまくことで
浴室内の温度を上げる機能を持ったシステムもありますよ。
もちろん、暖かいお風呂にするためには、
システムバス本体の断熱性能をチェックしておくことも大切なポイントとなります。
洗面所は、小型ファンヒーター用にコンセントを取り付けておくだけでも便利です!
また、暖かい部屋から寒い廊下などに出た時、『ゾクッ』っと震えた事はありませんか?
実はそれはヒートショックなのです。
若い女性には冷え性の方も多いですが、
寒いと感じていて身体が冷えたままお風呂に入って手足がビリビリ感じた事がある方も、
実はそれも、体が発する危険サインとなります。
ヒートショックは高齢者だけではなく、身近にある事なので注意が必要です!
タオル掛けの取り付け位置に注意する
何気なく取り付けたフックやタオル掛けが、大ケガの原因になってしまうこともあります。
洗い場から立ち上がる時、浴槽から出る時、つい掴んでしまう位置に、吸盤などで取り付けたりしていませんか。
ちょっと滑ってよろけた時などは、目の前にある物を、とっさに掴んでしまうものなのです。
しかし、通常のタオル掛けでは、体重を支えるほどの強度はないので外れてしまいます!
そのため、全体重を掛けて転んでしまえば、大ケガをすることもありとても危険です。
タオル掛けはつかみにくい位置に取り付けるか、手すり兼用タイプの丈夫なものを取り付けるようにしましょう。
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